🏠 気密と並ぶ重要ポイント!床の「W断熱・W気密」で魔法瓶住宅へ
前回は気密処理について触れました。
今回は、気密と同じくらいとても大事な「断熱」についてご紹介します。
建物の断熱は、基礎、床、壁、屋根と、家全体をぐるりと隙間なく覆うように施工されます。
この連続した断熱ラインと気密ラインをしっかりと確保することで、
まるで魔法瓶のような保温力を発揮する住まいが実現します。
🔨 床の施工状況:フェノバボードによるW断熱
今回のリノベーション現場では「床断熱」を採用しています。
床下の構造に沿って、大引間と根太間のそれぞれに断熱材を入れていく「W施工」としました。
大引間: 厚さ90mmのフェノバボードを設置し、その後に気密テープで気密処理を行います。
根太間: 厚さ45mmのフェノバボードを設置し、こちらも気密テープで気密処理を行います。
このように、断熱材を2重に入れる「W断熱」であるため、気密処理も2重に行う「W気密」で、徹底的に熱の出入りを防ぎます。
また、玄関や浴室周りなど、コンクリートの基礎が露出する箇所は、
熱橋を防ぐため、部屋の内側からも断熱材を施工しています。
最後に、これらの断熱層と気密層の上に構造用合板を敷き込んで、床の下地が完成です。
普段は隠れてしまう床の仕様も、実はこのように何層にもなって、住まいの快適さを支えているのです。
🪟 全樹脂サッシ「APW430」で窓の弱点を克服
床の作業を終え、次はサッシの取り付けです。
断熱において、窓は家の中で最も熱が逃げやすい「熱の弱点」と言われます。
この弱点を克服するため、今回はYKK APのAPW430を採用しました。
このサッシは、熱を伝えにくい全樹脂製の枠に、トリプルガラス(3枚のガラス)が組み合わされており、
非常に高い断熱性能を誇ります。
これにより、冬の寒さや夏の暑さを窓から室内に伝えにくくします。
📈 いよいよ「気密測定」!目標値は0.5㎠/㎡
断熱材と高断熱サッシの取り付けが完了したところで、お次はいよいよ気密測定です!
今回のリノベーションの目標値は C値0.5㎠/㎡です。
もし測定結果がこの数値をクリアしていなかった場合、徹底的に隙間を探し出し、埋めていく作業を行います。
果たして、これまでの丁寧な施工がしっかりと実を結んでいるでしょうか?
どのような結果になるか、次回をどうぞお楽しみに!
※過去の空き家再生プロジェクト記事









Facebook
LINE
Instagram
Twitter



