高気密・高断熱住宅の特徴

高気密・高断熱住宅の特徴

 

1、住宅にも燃費のいい家と、悪い家があることをご存知ですか?

燃費のいい家。

車を運ぶとき、”1リットルで何キロ走るか”ということは大事なポイントですよね?家にも、暮らすためにかかる費用があります。
そのうちの「光熱費」は、家の性能次第で大きく変わってくる事をご存知ですか?
生涯住み続けるマイホームだからこそ、家の燃費をしっかり考えるべき!

住宅にも燃費のいい家と悪い家があります。決めては「冷暖房エネルギーなどのランニングコスト」です!
住宅費用とは「住宅購入費、月々のローン支払い額」だけではありません。
冷房、暖房の光熱費などのランニングコストが毎月かかってきます。
このランニングコストは出来るだけ抑えたい!車種によって燃費が違うように、住まいのランニングコストは家づくりと深い関係があるのです。

エネルギーパスで「家の燃費」見える化

エネルギーパスとは、EU全土で義務化されている「家の燃費」を表示する証明書です。
2011年7月に日本でも「家の燃費」を表示する為に、日本エネルギーパス協会が発足し、日本版エネルギーパスの発行が始まりました。
今後は「家の燃費」が日本国内でも明確になっていくことでしょう。

 

2、住宅の室温と健康の大切な関係、ご存知ですか?

家族の健康を守る家。

2011年3月11日、我が国は東日本大震災により過去に類を見ない未曾有の被害を受けました。
また、この出来事により、住まいの「耐震性能」「エネルギー性能」が見直され始めたことは事実です。
もちろん「いざという時の安全」「エネルギーの自給自足」も重要なことですが、
果たしてそれだけで住まいの性能は充分と言えるのでしょうか?
そもそも住まいは「家族の幸せを築く」ためのもので、
それはまさに「家族の健康」から始まるのではないでしょうか?
高気密・高断熱住宅の家は、家中一定の温度で、いつもきれいな空気。
カビの発生なども無く、アレルギー対策に優れた健康住宅をご提供いたします。

●高断熱住宅に転居後の健康改善率

転居後の住宅の断熱グレード
3=等級3新省エネ基準/4=次世代省エネ基準/5=それ以上

高断熱住宅に転居後、転居前の症状が出なくなった人の割合。どの症状も、断熱グレードが上がるほど、改善されている気管支喘息などの健康改善率は6割を超える。

温度のバリアフリー

ローンが終わる30年後、あなたはおいくつになっていますか?
人生80年の現代、60年・70年代を快適に生活することを今のうちから考えておきませんか?
段差のバリアフリーについては、ほぼ標準化し、当たり前となった今。温度のバリアフリーはどうでしょうか?
廊下・トイレ・脱衣室・・・家中どこにいっても温度差がない住まい。これは特別なことではありません。
高気密・高断熱住宅に住まう人にとってはごく普通のことです。
そして、エアコンなどの機器に頼らないこと、これも高気密・高断熱住宅に住まう人にとってはごく普通のことなのです。

●過度な寒さの健康リスク

室温が18℃より下がらないと一般的には寒さを感じない。
住宅で健康を保てるのは21℃程度とされ、温度が下がるほど健康リスクは高まり、16℃では呼吸器障害や心疾患、10℃まで下がると高齢者に低体温症が現れる。

●ヒートショック
ヒートショックとは、急激な温度変化により体が受ける影響のことである。
リビング・浴室と脱衣室・トイレなど、温度変化の激しいところを移動すると、体が温度変化にさらされ、血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などにつながるおそれがあると言われている。

 

3、快適な室内環境で住む人を守る構造と工法。

家族の安全を守る家。

気密性とは室内空気が外部に漏れない、または室内に外部の空気を流入させない性能。
断熱性とは外部と内部の熱を通しにくくする性能を意味します。
断熱性の高い住宅は、夏には外の熱を遮断し侵入を防ぎ、冬には外気の冷たさに負けず暖かな室温を維持します。
また、住宅内の換気によって、日のあたらない北側の部屋や、トイレ、浴室といった場所との温度差を減らし、
身体への負担をも減らします。
断熱性の高い住宅では、気温の変化によるヒートショックを防ぎ、身体へのストレスが軽減されるために、
健康で快適に過ごすことが出来ます。
また、冷暖房エネルギーの抑制にもつながります。
この高い気密・断熱から生まれる省エネルギー性は、光熱費を節約できるだけでなく、
地球の貴重なエネルギー資源を大切にし、環境にも人にも優しい住まいづくりを実現します。

高気密

高気密住宅=隙間のほとんどない住まい。
突然ですが、ここで質問です。
バケツに水をためようとしたとき、バケツにいくつかの穴を見つけました。さて、皆様はどうしますか?
①穴をふさいで、水をためる
②漏れる量以上に、水をそそぐ
そうです。環境にやさしく、効率がいいのは①番ですね。これは今、計画中のお家も同じです。
西日本の場合、現在の日本の高性能基準に床面積1㎡当り5㎠以下とあります。30坪(約100㎡)の家だと、500㎠(はがき約3枚半)。
これでは、せっかく暖めたり冷やしたりした室内の空気は漏れるばかり。だから、エアコンを止めるとすぐに室温が上下するのです。
高気密・高断熱住宅では、原則0.3㎠/㎡以下、0.1㎠/㎡(10㎠/30坪)を目標としています。家全体で500円玉2枚程度の隙間ということです。

高断熱

建物が完成すると見えなくなるところ=壁内部。
しかし、その見えなくなる部分の”断熱”が、快適な住宅環境を作るうえでもっとも重要な部分のひとつです。
そして、同時に考えないといけないことが”湿気”に対する対策です。快適に長年安心していただくためには、どちらも大切です。
高気密・高断熱住宅ではそうしたことを総合的に考え、”セルロースファイバー”と呼ばれる、木質系繊維断熱材を採用。
セルロースファイバーは熱が逃げることを防ぎます。
セルロースファイバーは熱が侵入することを防ぎます。
セルロースファイバーは調湿・透湿効果があります(壁内結露を防ぎます)。
高気密・高断熱住宅では、1棟あたり約1〜2トンのセルロースファイバー断熱材が使われます。
壁に隙間なく詰まった断熱材の効果をぜひご体感ください。


アルセコ外断熱システム
家の寿命を短くする原因は見えない壁内で起こる結露にあります。
アルセコは、室内はもとより構造材も結露に悩まされる心配がありません。


内断熱セルロースファイバー
天然の木質繊維でできたエコで高性能な断熱材。
木質繊維の持っている吸放湿性能によって、壁の中や家の中の結露を低減します。

 

4、住む人をやさしく包む光と風の設計。

やさしく包む室内環境。

お客様1組1組、住みたい間取りはさまざま、見つけた土地の形状もさまざま、日当たりの良さ・風の流れもさまざまです。
それでも家をプロデュースする立場として貫きたい共通の要素、
それは快適で省エネルギーな家、すなわち住む人と地球に優しい家。
高気密・高断熱住宅の家づくりは断熱材やサッシなどにこだわり、庇や開口部の配置やサイズなどもこだわって設計・計画します。
それは工夫次第で家の性能・快適性能を大きく変化させることができるからです。
光や風など自然の恵みを最大限に活用し、やさしい光・やさしい風に包まれる住まいをご提供いたします。

光の設計

ただ部屋を明るくするための窓の配置計画ではなく、光の取り入れ方を工夫することで、
冬は暖かく、夏は涼しい室内環境を作ることができます。
また我慢して光熱費を節約するのではなく、ごく普通に生活していても夏・冬の光熱費を大きく節約することが可能です。
元々、日本の家には深い庇がありました。すだれやよしずがありました。
庭には落葉樹が植わり、木々がありました。先人には、自然の力を上手く利用する知恵がありました。
深い庇は、夏は暑い日差しが室内へ侵入するのを防ぎ、冬は太陽からの光を取り込み、室内を暖めます。
すだれやよしずは、東西からの強い日差しを外部で遮り、室内の温度上昇を抑制します。
夏場、元気に茂る落葉樹は強い日差しを遮り、冬場は落葉して日差しを届けます。
ちょっとした工夫ですが、快適な室内空間をつくるためには大きな効果となります。

風の設計

“窓がたくさんあれば、風が抜ける”・・・確かに窓が多いと風が吹いた時、たくさんの風が取り込めるかもしれません。
では、外部が無風の時はどうでしょう?風を取り込むことをあきらめていませんか?
計画的に窓を配置することにより、外部が無風の時でも室内に風を取り込み、快適空間を計画することは可能です。
開口部を一方は床近くに設け、一方は天井近くに設けます。
すると、暖まった室内の空気は、自然と低い窓がら高い窓へ向かって流れ始めます。
これを”重力換気(温度差換気)”と呼びます。室内を吹き抜けるやさしい風の流れを設計します。
同じエリアでも地域・地形により年間を通して流れる風の向きは違います。
高気密・高断熱住宅では、それら地域・地形によって違う風の流れを読み解き、効率よく効果的な窓の配置計画を行います。

高気密・高断熱住宅の性能と仕様

高気密・高断熱住宅は健康、エコロジー、長もち。
この3つを実現するのは私たちの設計力です。
私たちが設計するのは間取りだけではありません。
環境先進国ドイツから学んだ省エネ技術で光、風、温度・湿度、空気の質まで全て設計しています。

<ハイブリッド断熱工法>

220mmもの分厚い外壁+内側から隙間なく充填された断熱材が高い断熱効果を発揮します。
夏は外の熱を遮り、冬は中の暖かさを逃さないから、家の中はどんな季節でも一定の温度を保つことができます。

<自然素材の内壁>

内装には調湿効果や消臭性能をもち、結露・カビの発生を低減するホタテ漆喰塗装を使用。
有害な揮発性物質を吸着し、シックハウス症候群などの症状を緩和します。

<災害に負けない強い構造>

大切な家族の安全を守り、いつでも安心して暮らせるように、
高気密・高断熱住宅は強い構造にこだわります。
建築途中で東日本大震災に遭った福島県内の事例では、外壁の塗り壁にヒビひとつ入っていませんでした。

<内部結露対策>

内部結露=壁の内側の結露はカビやダニを発生させ、それが喘息やアレルギーの原因になるほか、家を腐らせ寿命を縮めることにもつながります。
この内部結露を未然に防ぐため、建築物理ソフトWUFIにより各建材の熱・湿気の動きを正確に予測し、対策を施します。

<トリプル断熱ガラス樹脂窓>

建物から逃げる熱の40%は窓から逃げているため、窓への対策は大変重要です。
一般的な日本のハウスメーカーでは熱の逃げやすさを示す”U値”が2w/㎡・k以上の窓を使用することが多いのですが、高気密・高断熱住宅ではu値0.78w/㎡・kの高性能樹脂窓を使用しています。

<無垢材>

床には調湿や衝撃吸収の作用がある無垢材を使用。なんといっても気持ちがよく、
いつまでも寝転がっていたいほどです。
さらに無垢材フローリングはきちんとメンテナンスすれば、100年でも長持ちするので、
将来にわたって家族にやすらぎをもたらしてくれます。